■人口構造の変化■~確実に起こることは何か~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
イノベーションの機会を発見するためには、
7つの機会を常にチェックする必要がある。
⑤人口構造の変化
人口構造の変化は、大きな戦争や飢饉などの壊滅的な
出来事がないかぎり、変化はきわめてゆっくりしたものだった。
したがって企業は、人口の変化を、企業経営に影響を与える
外部環境の変化として捉えることをしていなかった。
2050年の日本の人口は9,500万人、
65歳以上が40%の3,500万人と推計されている。
つまり、40年後の国内市場のシェア40%は65歳以上の
人々が占めることが明らかになっている。
このとき、人々は何に困り、何に満足するのか?
この影響は、いつから顕著になるのか?
そして、わが社の理念やビジョンに照らして、この明確な変化に対して、
事業はどうあるべきか。
どのような技術やノウハウなどの経営資源が必要か。
【CASE】
家具大手小売りのイケアは、低価格で洒落た家具を買いたいというニーズに応えて、
簡易組み立て式の家具に力を入れた。
その結果、世界中で受け入れられ、人気ブランドに成長した。
「人口構造は、購買力、購買習性、労働力に影響を与える
というだけの理由で重要なのではない。
それは、人口構造だけが未来に関する唯一の
予測可能な事象だからである。」(~「マネジメント」)
~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』
(第3章 イノベーションのために何を廃棄すべきか)
コメント