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■基本的な立場は不変■~斬新な問いや戦略などの創造~

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 おはようございます。 未明の高知、 今日はお月さんが見えません。 でも日中は晴れそうです。 今晩あたりから気温が下がりそうです。 ビーバーを見習ってそろそろ冬の心構えが必要でしょうか。 木曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ITは凄まじく進歩したわけだが、 それでもドラッカーの 基本的な立場は変わらなかったとした。 ドラッカーは、 新しいオフィスビル、 学校、病院を建てるべきかどうか、 建てたら何に使うのか、 などをマネジャーが判断するうえで、 ITが影響をおよぼしたり、 手助けをしたりすることは ほとんどなかった、 という。 同じく、どの市場に参入すべきか、 どこから撤退すべきか、 どの企業を買収するのがよいか などを見極める際に、 コンピュータは これといった役割を 果たしてこなかったとした。 さらにドラッカーは、次のとおり指摘する。 「経営陣の仕事との関連では、  ITは情報ではなく  データを生み出してきたにすぎない。  まして、斬新な問いや戦略などを  創造してはこなかった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)

■誰ひとりとして想像できない■~凄まじい進歩~

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 おはようございます。 未明の高知、 北西の空に凛とした丸い月が 浮かんでいます。 FB友達からビーバームーンと呼ばれることを 教えられました。 沼が凍るとビーバーを捕まえられなくなるので その前に罠を仕掛ける頃という、 アメリカ先住民の風習から来たらしいですね。 水曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 コンピュータの活用が最も進んだのは 経営層とその意思決定に対してではなく 業務運営においてだったとした。 クレイムズは、 具体例としてドラッカーは、 建築家が大きなビルの複雑な内部を わずか一日で設計したり、 外科医が仮想手術をしたりするための ソフトウェアをあげているとする。 ドラッカーは、 いまから50年前には、 キャタピラーのような大手機械メーカーが、 サービスや買い替えをめぐる顧客ニーズを予想して、 世界各地の製造活動などの事業運営を、 ソフトウェアを用いて組み立てることなど、 誰ひとりとして想像していなかったとする。 「凄まじい進歩があったわけだが、  それでもドラッカーの  基本的な立場は変わらなかった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)

■とんでもない見当違い■~最も進んだのは業務運営~

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 おはようございます。 未明の高知、 北西の空にわずかに雲にかかった 丸い月が浮かんでいます。 今日は気持ちの良い秋晴れの一日になりそうです。 火曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 新たな情報革命をきっかけに、 どのような情報を提供すべきかが 問いなおされ、 情報を生み出す側の仕事も 変化しているとした。 そしてドラッカーは、 コンピュータが産業界に与える影響を見通した 数少ない人々のひとりであり、 自身もそう主張していると続ける。 しかしドラッカーは、 コンピュータが最も大きな影響をおよぼすのは、 経営層とその意思決定に対してである、 とも予想していたが、 これについてはのちに、 とんでもない見当違いだった、 と述懐している。 「現実には、  コンピュータの活用が最も進んだのは  業務運営においてだった。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)

■データを掘り下げる■~情報を生み出す側の仕事~

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 おはようございます。 未明の高知、 空には星が見えません。 これから雨が降り、 夜には晴れそうです。 月曜日、今週も一週間よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 近年の革命的な動きを受け、 経営者やマネジャーも よりよい判断を導くための 情報を求めているのだとした。 そして彼らは、 メールの受信箱や書類の山を あてもなく探ったり、 最新の会計レポートに 目をとおしたりする代わりに、 データについて掘り下げているのだ と続ける。 このレポートは 何に役立つのだろう、 あのレポートには どういった意義があるのだろう、 といった具合である。 「このように、  新たな情報革命をきっかけに、  どのような情報を提供すべきかが  問いなおされ、  情報を生み出す側の仕事も変化している。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)

■ITの『T』ではなく『I』■~よりよい判断のための情報~

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 おはようございます。 高知の夜明け、 東から広がる雲が 茜に染まっています。 今日も快晴、 晩秋の行楽日和となりそうです。 日曜日、良い休日をお楽しみ下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーの説く新たな革命は、 情報システムや情報技術の分野で 起きているわけでも、 最高情報責任者が 旗振りをしているわけでもなく、 「コンセプトの革命」だとした。 ドラッカーは、 IT分野では50年にわたり、 データの収集、蓄積、伝送、表示などが 中心に据えられていたが、 これはITの『T』を 重視していたのだとする。 しかし、 新たな情報革命では『I』が 主役になるはずであると続ける。 クレイムズは、 近年の革命的な動きを受け、 経営者やマネジャーも 考えを改めつつあるとする。 「データ以上のもの、  つまり、よりよい判断を導くための  情報を求めているのだ。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)

■新たな情報革命■~「四つの革命」~

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 おはようございます。 未明の高知、 星が満天に広がっています。 伊集院さんも、 この星の一つになったんだな。 土曜日、良い週末をお過ごし下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 『ハーバード・ビジネス・レビュー』に 企業発展三つのフェーズに関する 論文を寄せた10年後、 ドラッカーは自身の理論を発展させて 「四つの革命」を掲げたとする。 それは、1999年に上梓した 『明日を支配するもの』 (Management Challenges for the 21st Century)のなかで、 新たな情報革命が世界中の あらゆる組織を飲み込むだろう、 と訴えたことだと続ける。 この新たな革命についての説明は このうえなく明快である。 「情報システム(MIS)や  情報技術(IT)の分野で起きているわけでも、  最高情報責任者(CIO)が旗振りをしているわけでもなく、  「コンセプトの革命」だというのである。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)

■情報を土台とした組織■~将来のマネジメント課題~

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 おはようございます。 未明の高知、 星が満天に広がっています。 気温は穏やかです。 今日も秋晴れの一日になりそうです。 金曜日、今日も一日よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ クレイムズは、 ドラッカーは 新しい組織の背景を説明するために、 企業の発展を 三つのフェーズにわけて 説明しているとする。 第三フェーズは、 ドラッカー本人の言葉を借りれば、 いくつもの部門や事業部からなる、 指揮・命令を重んじた組織から、 知識専門家たちが集まる 情報を土台とした組織への変容、 を特徴とするもの。 ドラッカーは、 このような組織の姿は おぼろげにしか思い描くことができず、 その主な特徴や要件は 一部しか特定できないとし、 さらに続ける。 「理念、構成、行動様式など、  肝心な柱は見えているが、  情報を土台として実際に組織を築く仕事には、  誰もまだ取りかかっていない。  これは将来のマネジメント課題である。」 (『ドラッカーへの旅 知の巨人の思想と人生をたどる』 第13章 第四次情報革命)