■脱工業化の意味するもの■~工業経済における生産と雇用の分離~

おはようございます。
まだ雲の多い川崎の朝ですが、
快晴の一日になりそうですね。

北海道、網走では一週間ほど早い初雪、
昨日は東京で、木枯らし一号。

秋深まり、冬遠からじ。
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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


世界経済における第二の大きな変化、
工業経済における生産と雇用の分離。

工業生産の増大は、事実上、
肉体労働者の減少を意味した。
その結果、労働コストが
競争力要件としての重要度を失った。

しかし、アメリカの工業生産は絶対量で
着実に伸びており、
経済全体に占める比率でも低下はしてはいない。
そして、他の先進国でも
昔からの水準をほぼ維持している。

脱工業化が進行しているのは経済ではなく、
雇用である。

これは長期的な傾向で、
工場の肉体労働者の割合は
減少する一方である。
 
ドラッカーは、イギリスが衰退したのは、
工場の肉体労働者を減少させられなかったからであるが、
これは、政治家や労働組合あるいは国民が、
容易に理解し認めることのできる結論ではないとする。


「企業、産業、国のいずれにせよ、

 工業生産を増大させつつ工場の

 肉体労働者を減少させることができなければ、

 先進的たることも競争力を

 維持することもできなくなる。

 そのような企業、産業、国は、

 急速に衰退していく。」


~『イノベーターの条件』
(Part2 2章 世界経済の変貌がもつ意味)









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