■二つの平等主義■~高齢化社会の中心的問題~


おはようございます。

朝が早くなり、
この時間になると
ずいぶん明るくなりました。

2月も早中日。
一月は行く、二月は逃げる、
三月は去る、あっという間です。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


ドラッカーは、かくして、
われわれは結果の平等を要求する
二種類の平等主義を
手にすることになる、
とする。

そして、この二つの平等主義は、
不平等を是正するための
手段について真っ向から対立する、
と続ける。

生活困窮者などむかしからの弱者は、
効率の犠牲のもとに
平等を要求し続ける。
彼らは、過去の損失の補償、
生来の資質の欠如、
恵まれざる身分への補償としての
所得、雇用、昇進のための逆差別を要求する。

これに対し、新しい弱者たる退職者は
補償ではなく、効率の向上にもとづく
不平等の是正を要求する。



「これら二種類の結果の平等の対立が、

 高齢化社会における中心的な問題となる。

 一方は効率に基礎を置き、

 他方は補償に基礎を置く。

 まったく異なる政策を要求し、

 かつたがいに亀裂を増大させていく。」


~『イノベーターの条件』
(Part3 模索する政治 6章 高齢者が政治を動かす)





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