■二つの平等主義の対立■~弱者に対する機会~

おはようございます。

曇り空の川崎の朝、
今朝も冷えました。

ぱっとしない天候の週末、
暖かくしてお出かけください。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬



この年金基金が誕生したころ、
弱者に対する機会の平等を求める
「機会の平等」運動がさかんになった。

人種、宗教、性とともに
年齢による雇用差別が、
法によって禁止された。

しかし現実には、65歳を超えて働くと
ペナルティを科すという社会保障年金の定め、
また一定の年齢に達したものを
半ば強制的に退職させるという
企業年金の退職条項が、
年齢による雇用差別をもたらしている。

この二つは、今日、アメリカの
もっとも深刻で広く行われている
機会の不平等の原因となっている。

そしてその後、「機会の平等」に対立するものとして
「結果の平等」を求める
戦闘的な運動が活溌化した。


 
「この新しい平等主義運動は、

 今や先進国では社会運動の中心である。

 現代社会の政治に対し、

 これに勝る影響力をもつものは

 民族主義運動だけである。」


~『イノベーターの条件』
(Part3 模索する政治 6章 高齢者が政治を動かす)






















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