■原則の放棄を強要■~両者を交渉の場につける~
おはようございます。
今朝もほのかに陽が射す川崎の朝です。
黄金週間らしい天気が続き、
今日も夏日です,ご注意を。
土曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ゲーニアは、社会的な活動から
身を引いていたが、
心ならずもとんでもない
時の人となってしまった、
とした。
中欧最大の企業グループと
労働組合が一触即発となり、
経営側は労組を叩き潰す好機と見た。
不況だったし、労組は弱く、
製品の在庫は豊富であり、
労組のほうは、
弱い立場なことは重々承知のうえで、
やはり負けるわけにはいかなかった。
ユダヤ人の労組幹部が
ユダヤ人の経営陣に
労働者を売り渡していると、
ナチスが宣伝していたからだった。
そんな中、この話を聞いたゲーニアが怒り、
経営陣、労組、さらには経済界、
労働界、政治家、マスコミを
根回しして回り、
両者を交渉の場につけさせ、
解決案まで用意してのませた。
「ところが、
どこからも感謝されなかった。
逆に原則の放棄を強要されたと
恨まれた。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)
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