■「戦前」症候群■~死んでいるが死にきれていない~


おはようございます。

薄曇りの川崎の朝です。
これから雲が取れ、晴れの一日になりそうです。


金曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


ドラッカーは、
歳をとってからは、
地底都市の夢を見なくなったが、
知り合いの訃報が続いた
第二次大戦の直後には再び
ひどく見るようになった、
とした。


そしてある夜、
つば広の帽子の下で見たものが、
ヘムとターニアの顔だった、
というそれまでのものとは
結末の違う夢を見た
とする。


この二つの大戦の間では、
ウィーンどころかヨーロッパ全体が、
第一次大戦前の「戦前」に取り付かれていたが、
ヘムとゲーニアは、
彼らの日常生活において、
「戦前」を復活させることに成功していた。





「彼らのサロンは、

 死んではいるものの、

 死にきれてはいない

 海底の都市アトランティスだった。

 そこに二人の魅力があった。

 それが不思議な感覚を

 彼らにもたらしていた。」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)



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