■先生が置いた二枚の紙■~真似をしちゃ駄目よ~


おはようございます。

朝から小雨の降る川崎です。
今日も肌寒い一日になりそうです。

火曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


エルザ先生は、
もっとましな字を書けるというのに、
なぜ誰も読めないのような字を書くのか、
とドラッカーに言った。

そして彼女は、
二枚の紙をドラッカーの目の前に置いたが、
その一枚は、ドラッカー自身が書いた作文で、
下手ではあったが一行目は読めるものの
二行目はもう雑で読めなくなっていた。

もう一枚は、
同じ作文を写したものであったが、
二行目も読める字で書いてあった。

この二枚目を指して先生は
次のように言った。


「四年生のうちに

 こういう風に書くようにしましょう。

 こういう書き方ができるのだから、

 こういう書き方をしなさい。

 でも、このままそっくり

 先生の真似をしちゃ駄目よ」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 Ⅰ 失われた世界 3章エルザ先生とゾフィー先生)



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