■ナチズムの力の源泉■~思想と思考の息の根を止める~


おはようございます。

まぶしい陽射しの川崎の朝です。

今日は風もなく、清々しい一日になりそうですね。

週末、人と離れた散歩でもしましょう。

土曜日、今日も健やかにお過ごし下さい。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


ドラッカーは、
二つの大戦の間では、
ヨーロッパ全体が、
第一次大戦前の
「戦前」に取り付かれていたが、
ヘムとゲーニアは、
彼らの日常生活において、
「戦前」を復活させることに
成功していたとした。


そして、当時ヨーロッパでは、
「戦前」はあらゆるものに浸透し、
あらゆる者を麻痺させ、
あらゆる思想と思考の
息の根を止めていた、
と続ける。


逆に言えば「戦前」への執着こそ、
ナチズムの力の源泉になっており、
ドラッカーは、
「「経済人」の終わり」(1939年)において、
ナチスが政権を握るまで
それらしき抵抗運動のなかったことを指摘した。




「たしかにナチズムは

 多くの人に嫌悪感を与えた。

 しかしそれは、ありとあらゆるものが、

 「戦前」という過去を志向していた最中にあって、

 チャールズ・リンドバーグの言葉によれば、

 唯一まがりなりにも

 未来を志向するものだったのである。」



~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)



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