■罰としての不老不死■~「ユルス・ホルゲルソン」~
おはようございます。
青空の所々に、淡い雲が浮かぶ川崎の朝です。
今日は立夏、暦の上では夏の始まり。
やがて入梅し、猛暑酷暑が過ぎ紅葉の頃を迎える、
というイメージが湧かないですね。
緊急事態宣言が5月末まで延長された。
それまでに一部緩和との可能性もあるとのこと。
一部であれ全面であれ、
どうも可否の判断基準が不明確。
この出口プランを誤ると、
取り返しがつかないことになりますよ。
火曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
ヘムとゲーニアの生き方には、
この世のものとは思われない
何かを感じさせられた、
とした。
そして、ドラッカーが
この疑問に答えを見つけたのは、
夢の中でだった、
と続ける。
ドラッカーは子供の頃、
スウェーデンの作家
セルマ・ラーゲルレーフの
「ユルス・ホルゲルソン」
を何度も読んでいたが、
なかでも、幻の大陸アトランティス物語の
スウェーデン版ともいうべき、
一つのエピソードがお気に入りだった。
それは、船が難破して
海に放り出された水夫が、
貪欲の罪によって沈んだ
海底の都市にたどり着く、
というものだった。
「住民たちは、
罰として不老不死にされていた。
昔風の高価な衣服を身に付け、
華美を競い合っていた。
だが、彼らも彼らの都市も、
たとえ不死でも、
この世のものではなかった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 2章シュワルツワルト家のサロンと「戦前」症候群)
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