■Face to Faceの仕事 ■~「戦略」を管理する経営構造~
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
日本の労働環境における2つの変化。
そのひとつは「労働の質」が知識労働が中心となってきたこと。
今中国は、13億の人口を背景に、生産、消費が急増し、
世界の工場としての地位を確立した。
コスト競争による国内産業の空洞化への危惧が議論されてきた。
しかし、ドラッカーは、新しい時代の製造業は労働集約型ではなく、
頭脳集約型のものになるため、そこは議論すべき問題ではないとする。
これからの製造業はアウトソーシングには不向きで、、
直接やりとりすることで進捗が見込めるタイプの仕事になるとする。
議論をすべきは産業空洞化につながる「雇用の輸出」ではない。
では、今どのような経営構造が求められるのか?
ドラッカーは、「戦略」を管理する経営構造の確立こそ、
知識労働時代の最も重要な課題であるとする。
「事業計画を立案し、設計やデザインを考え、
マーケティングや研究開発に知恵を絞ること、
そして自ら手がける必要のないものを選別して
アウトソーシングすること
---すなわち、「戦略」を管理する経営構造の確立こそ、
知識労働時代の最も重要な課題であるべきなのです。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーの遺言」
(第3章 ”仕事”に起こった変化)
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