■組織があって初めて働くことができる■~知識労働者の財産たる知識~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
知識労働者も、組織があって初めて
働くことができるという意味では、
組織に依存していると言える。
しかし一方で、彼らは生産手段としての
知識を所有しているので、
独立した存在であり、
高度の流動性をもつと言える。
知識労働者も生産の道具を必要とし、
そのために高額な投資を行う必要がある。
しかし、この投資が生産的となるためには、
知識労働者自身が所有し、
他から決して奪い取られることのない
知識という生産手段を伴わなければならない。
工場で機械を使うブルーカラーは、指示に従って働く。
作業の指示であり、機械のマニュアルであったりする。
一方の知識労働者もまた、コンピュータ、
顕微鏡などの機械を必要とする。
「しかし知識労働者は、仕事の行い方について
機械に指示されることはない。
しかも、知識労働者の財産たる知識なしに、
機械は生産的たりえない。」
~『プロフェッショナルの条件』
(第2章 新しい社会の主役は誰か)
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