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■政治思想の空白■~個人の利益追求を阻む障害~

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おはようございます。 正月3日の川崎の朝は、 明るい空が広がっています。 はや、明日は仕事始め。 あっという間のくつろぎのひと時でした。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ これまで述べてきた政治思想の変化の結果、 政府の規模が小さくなり、 政策の種類が少なくなるわけではない。 しかし、政府の役割と機能、 究極的な目的は変わる。 200年間圧倒的な力を誇っていた 「社会による救済」の思想が死んだということは、 そこに空白が生じたということである。 「今や、われわれは政治に関して、  ちょうど1700年ころに   近代医薬が登場したときと同じ状況にある。  当時ようやく、医薬は万能薬の追求を止め、  具体的な個々の病気   それぞれに効く治療を追求し始めた。  その結果、使用する医薬や   必要とする医師は減らなかった。  それどころか、より多くの医薬と   医師が必要になった。」 ~『イノベーターの条件』 (Part3 模索する政治 3章 社会の問題に唯一の正解はない) Amazonプライム・ビデオ

マネジメントの責任

いかに知識があり、聡明であって、 上手に仕事をこなしても、 人格と真摯さに欠けてはいては組織を破壊する。 組織にとって最も重要な資源である人間を破壊する。 組織の精神を損なう。 成果を損なう。 〜「新版マネジメント」

■ヴェルディのその言葉■~心に消すことのできない刻印~

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おはようございます。 薄曇りの川崎の朝。 日中は爽やかな秋晴れになりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、ヴェルディの 「いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」 という言葉を忘れたことがないとした。  ヴェルディは、18歳のころ、 すでに音楽家として名をあげていたが、 ドラッカー自身は、 ”年の割には未熟なほうで、経験もなく、実績”もなかった。 しかし、その言葉を知ったとき、 目標とビジョンをもって進んでいくことを決心したとする。 「私は、そのときそこで、一生の仕事が何になろうとも、  ヴェルディのその言葉を道しるべにしようと決心した。  そのとき、いつまでも諦めずに、  目標とビジョンをもって自分の道を歩き続けよう、  失敗し続けるに違いなくとも完全を求めていこうと決心した。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part3 自らをマネジメントする  1章 私の人生を変えた七つの経験)

■目標とビジョンをもって行動する■~ヴェルディの教訓~

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おはようございます。 薄い曇り空の川崎の朝。 このところの朝の寒さが、 秋の深まりを感じさせる。 紅葉の便りもちらほら、 週末は絶好の行楽日和になりそう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 今日から「Part3 自らをマネジメントする」。 ドラッカーは、18歳のころハンブルグで、 ヴェルディのオベラ『ファルスタッフ』 を聴いて衝撃を受けたと語る。 そして、 ”信じがたい力強さで人生のよろこびを歌いあげる”あの楽曲が、 ヴェルディ80歳の高齢の作品であることに さらなる衝撃を受けたとする。 「80歳という年齢で、  なぜ並はずれてむずかしいオベラを  もう一曲書くという大変な仕事に取り組んだのか  との問いに答えた彼の言葉を知った。  「いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」。  私はこの言葉を忘れたことがない。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part3 自らをマネジメントする  1章 私の人生を変えた七つの経験)

■期待すべきことは何か■~部下たちが貢献すべきことを要求する。~

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おはようございます。 台風19号は間もなく九州上陸、 明後日にかけて日本列島を縦断しそうです。 十分な注意を! 今日は駒場の東京大学で、 心理学実験に参加してきます。 どんなことをするのかな、っていう 単なる興味です。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 貢献を重視できる上司は、 部下に対して貢献すべきことを要求する。 そのために次のことを聞く。 「組織、及び上司である私は、あなたに対しどのような貢献の責任をもつべきか」 「あなたに期待すべきことは何か」 「あなたの知識や能力をもっともよく活用できる道は何か」 その結果、部下は「自分はどのような貢献を期待されるべきか」 を考えるようになり、 上司は、部下の考えるこの貢献について、 その有効性を判断する権限と責任を持つことを知る。 しかし、ドラッカーは、この部下が設定する目標は、 上司が考えているものとは違うことがほとんどだが、 その違いはさして重要ではないとする。 なぜならば、 ”意味あるコミュニケーション、 しかも成果に結びつくコミュニケーションが すでに確立されている。” からである。 「部下は現実を、上司とはまったく違うように見ている。  有能であるほど、   また進んで責任をもとうとするほど、  現実や機会やニーズについての見方が、   上司のそれと違ってくる。  この違いはかなり大きい。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■事実上不可能なコミュニケーション■~期待していることを聞き取る。~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝。 台風がまたまた接近中、 沖縄地方通過中、お気を付けください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、貢献に焦点を合わせることによって初めて、 よい人間関係がもてるとした。 このことにより、マネジメント上の中心課題である コミュニケーションが可能となる。 これまでコミュニケーションに関する研究はされてきたが、 その貧困さは変わらなかった。 これまで研究されてきたのは、上司から部下へという、 下方へのコミュニケーションだった。 しかしドラッカーは、 この下方へのコミュニケーションは事実上不可能であるとする。 「コミュニケーションは、下方への関係において行われるかぎり、  事実上不可能である。   上司が部下に何かを言おうと努力するほど、  かえって部下が聞き違える危険が大きくなる。  部下は、上司が言うことではなく、  自分が聞きたいと期待していることを聞き取る。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■ゼネラリストをつくることではない。■~野卑な傲慢である。~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝。 ノーベル物理学賞に日本人3人が選ばれた。 青色LEDの発明が評価されたものだが、 エジソンの電球発明から百数十年。 今や”発光”は、ものを明るく照らすという役割を 超えたものを人類に与える。 そのインパクト、イノベーションに対する評価だ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、専門知識は、 それだけでは断片であり、 不毛であるとした。 必要なことは、広く薄い知識を持った ゼネラリストをつくることではない。 知識労働者が専門知識を活用して 成果をあげることである。 知識労働者は自らが生み出す断片的なものを 全体の中で、生産的な存在にするために、 それを利用する者に「何を知ってもらい」 「何を理解してもらわなければならないか」 を徹底的に考えることが重要である。 「知識ある者は、常に理解されるように努力する責任がある。  素人は専門家を理解するために努力すべきであるとしたり、  専門家はごく少数の専門家仲間と話ができれば十分であるなどとするのは、  野卑な傲慢である。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■知識ある者の責任■~専門知識は、断片にすぎない。~

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おはようございます。 雲の多いの川崎の朝。 台風一過、日中は秋晴れになりそうです。 しかしまた19号が後を追うように接近中。 要注意ですね、 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 知識労働者が貢献に焦点を合わせることは必須である。 彼らの組織に対する貢献はそこにしか存在しない。 知識労働者は、物ではなくアイデアや 情報やコンセプトを生産する。 そして、知識労働者は、 ほとんどが専門家であるため、 専門分野である、 一つのことだけに専念するとき、 大きな成果をあげる。 しかしその専門知識は、 ジグソーパズルの一片にしかすぎない。 一片では何も生み出さない。 ほかの専門家の一片と組み合わされて初めて、 美しい絵が出来上がる。 「専門知識は、それだけでは断片にすぎない。  不毛である。  専門家の産出物は、  ほかの専門家の産出物と統合されて初めて成果となる。」 ~『プロフェッショナルの条件』(Part2 働くことの意味が変わった  3章 貢献を重視する)

■万能の専門家は不要■~あらゆる分野ついての理解~

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おはようございます。 すっきりしない曇り空の川崎の朝です。 スコットランド独立のための国民投票で、 現状継続が決まった。 ユニオンジャックから青地が 消えるイメージが持てなかったが、 ひとまずスッキリ。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 経営管理者育成プログラムは、 会計、人事、マーケティング、経営分析、心理学、 自然科学等に関する高度の知識、 さらには最新技術の動向、グローバル経済、 政治の動き等あらゆる分野ついての理解を要求する。 だが専門学者でさえ、 それらの分野の一部に特化した知識しか持たず、 全体については素人並みの知識しかもたない。 税理士は、心理学について詳しく知る必要はなく、 エンジニアは、新製品の販売促進について 詳しく知る必要はない。 しかしそれらの分野が、 ”いかなる分野であり、なぜ必要であり、 何をしようとするものなのか” については知らなければならない。 万能の専門家を求めようとしても、 そのようなスーパーマンは存在しない。 「泌尿器科の一流の専門家であるためには、  精神医学に精通する必要はない。  しかし、精神医学がいかなるものであるかは  知っておいたほうがよい。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part2 働くことの意味が変わった 2章 なぜ成果があがらないのか)

■強みをもとに仕事を行う■~能力の飛躍的な増大ではない。~

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おはようございます。 曇り空の川崎の朝。 あっという間に金曜日、早い一週間。 秋の気配も深まってきたが、 台風が近づいている。 進路の方々は注意して下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ われわれにできることは、 一つの分野に優れた能力をもっているが、 他の分野については並みの能力しかもたない人を 組織に入れられるだけである。 したがってわれわれは、 その人たちが、強みをもとに仕事を行えるように、 組織をつくらなければならない。 「仕事ぶりの向上は、  人間の能力の飛躍的な増大ではなく、  仕事の方法の改善によって図らなければならない。」 ~『プロフェッショナルの条件』 (Part2 働くことの意味が変わった 2章 なぜ成果があがらないのか)

■成果をあげる能力とは何か■~なすべきことをなす~

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おはようございます。 今日も小雨の降る暗い朝です。 しかしおかげさまで、涼しい。 熟睡できますね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 仕事の結果は、成果である。 したがって、仕事をするということは、 成果をあげるということである。 企業などの組織で仕事をする人たちは常に、 その役割、つまり”なすべきこと”を きちっと成し遂げることを期待される。 すなわち、成果をあげることを期待される。 ドラッカーは、それにもかかわらず、 大きな成果をあげている人が少ないとする。 その人たちには、知力も想像力も知識もある。 しかし、それらは成果をあげることには、 ほとんど関係がない。 「ものごとをなすべき者の仕事は、  成果をあげることである。  ものごとをなすということは、  成果をあげるということである。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (Part2 働くことの意味が変わった  2章 なぜ成果があがらないのか)

■組織があって初めて働くことができる■~知識労働者の財産たる知識~

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おはようございます。 雲の多い川崎の朝。 今日と明日はペルセウス座流星群が流れる。 しかし今日は残念ながら、雲が残りそうですね。 毎年8月12日・13日頃を中心に見られる流星群だが、 今日と明日、雲の上には明るい月があり、 見ずらいらしい。 雲が晴れ、月に負けない明るい流星を期待して、 お願い事を考えておきましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 知識労働者も、組織があって初めて 働くことができるという意味では、 組織に依存していると言える。 しかし一方で、彼らは生産手段としての 知識を所有しているので、 独立した存在であり、 高度の流動性をもつと言える。 知識労働者も生産の道具を必要とし、 そのために高額な投資を行う必要がある。 しかし、この投資が生産的となるためには、 知識労働者自身が所有し、 他から決して奪い取られることのない 知識という生産手段を伴わなければならない。 工場で機械を使うブルーカラーは、指示に従って働く。 作業の指示であり、機械のマニュアルであったりする。 一方の知識労働者もまた、コンピュータ、 顕微鏡などの機械を必要とする。 「しかし知識労働者は、仕事の行い方について  機械に指示されることはない。  しかも、知識労働者の財産たる知識なしに、  機械は生産的たりえない。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (第2章 新しい社会の主役は誰か)

■人を動かす■~個として、全体として~

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おはようございます。 梅雨空の川崎の朝、 週末のお出かけ、 天気の急変にご注意を。 ライオンのオスは、メスの連れ子を襲うという。 自分のDNAを残すという本能からだ。 昨日母親が夫の連れ子の女の子を殺すという事件があった。 イライラしたからだという。 人ではない、野生動物にも劣る。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ CEOは、社員に対して最大の影響力を持つ。 そして、その役割は、人を動かすことである。 ドラッカーは、その成果は定量的に表せないかもしれないが、 CEOにしかできないことであるとする。 「CEOとしてのあなたの最大の役割は、  人についてのものである。  それは、信頼の醸成であり、  人への敬意であり、コミュニティの形成である。  それらはあなたにしかできないことである。」 ~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』   (第7章  21世紀の経営における最大の問題)