■事実上不可能なコミュニケーション■~期待していることを聞き取る。~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは、貢献に焦点を合わせることによって初めて、
よい人間関係がもてるとした。
このことにより、マネジメント上の中心課題である
コミュニケーションが可能となる。
これまでコミュニケーションに関する研究はされてきたが、
その貧困さは変わらなかった。
これまで研究されてきたのは、上司から部下へという、
下方へのコミュニケーションだった。
しかしドラッカーは、
この下方へのコミュニケーションは事実上不可能であるとする。
「コミュニケーションは、下方への関係において行われるかぎり、
事実上不可能である。
上司が部下に何かを言おうと努力するほど、
かえって部下が聞き違える危険が大きくなる。
部下は、上司が言うことではなく、
自分が聞きたいと期待していることを聞き取る。」
~『プロフェッショナルの条件』
(Part2 働くことの意味が変わった 3章 貢献を重視する)
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