■人事部の役割■~生産的であり、成長し続けること~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは、日本においては、
社員本人の啓発と配属の責任は本人にあるとする考えを
実行することは難しいとした。
その典型的な例として大企業の人事部をあげる。
日本の大企業の人事部ほど責任感にあふれた人たちはないことは事実だが、
しかしそれでも、人事部は変わらなければならない。
どう変わる必要があるのか?
人事の決定者ではなく、教師、道案内、相談相手、助言者とならなければならない。
人事の決定の責任は、本人にもたせなければならない。
その責任とは、次のような問いを自分自身が発することである。
「どのような任務を必要としているか」
「どのような任務の資格があるか」
「どのような経験や知識や技能を必要としているか」
「一人ひとりの人間の啓発は本人の責任としなければならない。
配属の責任も、本人の責任としなければならない。
さもなければ、今日のように長い期間働くようになった時代において、
知識労働者がいつまでも成果をあげ、
生産的であり続け、成長し続けることは到底望みえない。」
~『プロフェッショナルの条件』
(Part3 自らをマネジメントする 1章 私の人生を変えた七つの経験)
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