■人生を変えた七つの経験■~神々が見ている~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーは、ヴェルディの言葉から、
”目標とビジョンをもって自分の道を歩き続けよう”と決心した。
さらに、「私の人生を変えた七つの経験」として、
ヴェルディの教訓を含め、次のとおり自分自身の経験について語る。
・目標とビジョンをもって行動する~ヴェルディの教訓
・神々が見ている~フェイディアスの教訓
・一つのことに集中する~記者時代の決心
・定期的に検証と反省を行う~編集長の教訓
・新しい仕事が要求するものを考える ~シニアパートナーの教訓
・書きとめておく~イエズス会とカルヴァン派の教訓
・何によって知られたいか~シュンペーターの教訓
●神々が見ている~フェイディアスの教訓
ギリシャの彫刻家フェイディアスは、紀元前440年ころ、
アテネのパルテノンの屋根に建つ彫像群を完成させた。
だが彫像の完成後、フェイディアスの請求書に対し、
アテネの会計官は次のことを理由に支払いを拒んだ。
「彫像の背中は見えない。誰にも見えない部分まで彫って、請求してくるとは何ごとか」
フェイディアスは次のように答えた。
「そんなことはない。神々が見ている」。
このことからドラッカーは、
神々しか見ていなくとも、
完全を求めていかなければならないということを、
肝に銘じているとする。
「 『あなたの本のなかで最高のものはどれか』とよく聞かれる。
そのときには、次の作品ですと本気で言っている。」
~『プロフェッショナルの条件』
(Part3 自らをマネジメントする 1章 私の人生を変えた七つの経験)
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