■組織の使命に信念をもつ■~社会の多元性とは~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
組織に働く者は、組織の使命が社会にとって
重要であるという信念をもたなければならない。
今日の社会の特性である多元性は、
単一目的を持ち専門化した無数の組織が
機能することによって成り立っている。
これらの組織は、専門化した独立の存在として、
自らの強みをベースにした狭い範囲の使命、
ビジョン、価値観をもつとき、
大きな成果をあげることができる。
したがって、われわれは次の様な、
多元社会に関わる問題に向き合わなければならない、
「誰が共同の利益の面倒を見るか」
「誰が共同の利益を規定するか」
「誰が多元社会の諸々の組織間で
しばしば対立関係に陥る目的や価値のバランスを図るか」
「誰がトレードオフに関わる意思決定を行い、
何をもってそれらの意思決定の基準とするか」
「組織に働く者は、
優れた仕事を行うために、
自らの組織の使命が社会において重要な使命であり、
他のあらゆるものの基盤であるとの
信念をもたなければならない。
この信念がなければ、いかなる組織といえども、
自信と誇りを失い、成果をあげる能力を失う。」
~『プロフェッショナルの条件』
(第2章 新しい社会の主役は誰か)
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