■責任が伴わない力は退化する。■~社会資源の浪費にすぎない。~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
組織がもつ社会的な力は、
政治的な力によって一定の制約を受け、
正当な手続きのもとに行使されなければならない。
しかし、これらは、政治権力ではなく、
個々の組織によって行使されなければならない。
だからこそ、組織の社会的責任が大きな問題となる。
企業が経済的な業績をあげられなければ
企業活動そのものが不可能となり、
他のいかなる責任も遂行できない。
だが、経済的な業績だけが企業の唯一の責任ではない。
同様に、教育上の成果だけが学校の唯一の責任ではなく、
医療上の成果だけが病院の唯一の責任ではない。
”組織は、従業員、環境、顧客、その他何者に対してであれ、
自らが与える影響について間違いなく責任がある。”
”力”は責任が伴なわなければ、単なる専制となり、
その”力”は退化する。
そして、成果をあげられなくなる。
「資本のコストに見合うだけの利益をあげられない企業は、
社会的に無責任である。
社会の資源を浪費しているにすぎない。
業績をあげられなければ、他のいかなる責任も遂行できない。
だが、経済的な業績だけが企業の唯一の責任ではない。」
~『プロフェッショナルの条件』
(第2章 新しい社会の主役は誰か)
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