■生き残ったことの罪悪感■~万事に気力を萎えさせた~
おはようございます。
薄曇りの川崎の朝です。
朝の冷え込みと共に、
空気も随分乾いてきました。
新型コロナがヨーロッパで
一波を超える勢いで拡大模様、
WHOは冬を迎える北半球は、
さらに厳重な注意が
必要と警告している。
暖気を取るための密閉状態と、
乾燥した空気が感染リスクを高めるためで、
日本もこの頃の感染下げ止まり状態の中、
秋の深まりにつれて、気の緩るみは禁物です。
休肝日明けの水曜日、
今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
自身が20代に入ったばかりで
大新聞の論説を務めていたのは、
自分が優秀だったのではなく、
単に前の年代がごっそりと
抜けていたからだった、
とした。
そして、ドラッカーが20代に入った頃には、
30代の人たちは周りに一人もおらず、
彼らは、フランダースやヴェルダン、
ロシアの各地やイゾーンツォの墓地に眠り、
生き残った者は、運のよかった者は体だけ、
多くの者は精神にも障害を負っていた、
と続ける。
特にこのことは、
ドイツにおいて著しく、
ワイマール共和国の最後の宰相
ハインリッヒ・ブリューニングが典型だった、
とする。
「せっかくの有能で立派な人物が、
生き残ったことの罪悪感によって、
万事に気力を萎えさせていた。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)
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