■役割の過大評価■~彼の抱いた罪悪感~

 おはようございます。


雲が空を覆う肌寒い川崎の朝です。


これから段々と下り坂、

夜には雨ですね。


雨具をお忘れなく。


木曜日、今日も健やかにお過ごし下さい。


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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬




ドラッカーは、

ヨーロッパを

戦火から守るという

若き知的エリートたちの動きなるものは、

伯爵の思い込みに

すぎなかったかもしれない、

とした。



しかし、後日ドラッカーが、

スザンヌ本人に確かめたところでは、

確かに当時、彼女は、

若き日のトラウン伯爵たちとともに、

ジャン・ジョレスを説得し、

1911年にウィーンで

社会主義インターナショナル会議を開催させ、

全ヨーロッパの

社会主義政党の代表たちをして、

戦争勃発に際しては

ゼネストを呼びかける旨を

誓わせたとのことだった。



しかもスザンヌによれば、

トラウン伯爵、

別名カール・ラウントを事務局長として、

1914年10月には、

さらに本格的な社会主義者による

国際的な反戦集会を

準備済みだったという。




「しかし、


 伯爵が自らの果たすべき役割を


 過大に評価していたか、


 あるいは彼の抱いた罪悪感が


 過大であったかどうかが


 重要なのではなかった。」


~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」

(Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)

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