■ラウントがトラウン■~カールはクリスチャン・ネーム~
おはようございます。
曇り空、10日ぶりの川崎の朝、
随分涼しく感じます。
今日はこれから時々雨、
パッとしない一日になりそうですね。
日曜日、良い休日をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
そのパンフレットを
手にしているのを見た伯爵から、
受けた質問に対して、
犯罪とは何かという
根本の問題を
取り上げているように思えた、
と答えた。
すると伯爵は笑って、
書いたのが誰だかわかるのか
と聞いたので、
ドラッカーが首を振ると、
著者の名を指差して、
最後の”t”を前に持って行くと何になる、
と問われたので、
”トラウン”と言って、
ドラッカーははっとした。
伯爵は次のとおり話を続けた。
カールはクリスチャン・ネームで、
若くして国立図書館に埋もれてしまったとはいえ、
オーストリアの官僚が、
社会主義のパンフレットを書く
などということは
誰も思いもしなかっただろうね。
「ラウントがトラウンであることは、
誰でも気が付くと覚悟していた。
でも、誰も気付かなかったようだ。
この話、聞きたいかね」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 5章トラウン伯爵と舞台女優マリア・ミュラーの物語)
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