∬ちょこっと、P.F.ドラッカー∬ ■ 強固な防護壁 ■
「保護主義に絡めて一言申し添えるならば、
最も効果的に日本を外部から保護しているのは
「言語」であるということです。
難解で、他の言語とは大きく異なった特徴を持つ
日本語を母語にしていることは、関税など、
他のいかなる保護政策よりも効果的に
日本を守ってくれています。
たとえばアメリカの多国籍企業が幹部をドイツに異動させる場合、
一年以内にこの幹部がドイツ語を話せるようになることを、
当然のこととして期待するでしょう。
実際、派遣された人間の多くは、堪能とは言わないまでも、
任務を遂行するのに十分な程度にドイツ語を使いこなせるようになります。
ところが赴任先が日本となると、とたんに話が違ってきます。
あらかじめ何年経っても通訳に頼らざるを得ないことを
覚悟した上で送り出すのです。」
~「ドラッカーの遺言」
我々が普通に使用する日本語は他言語と比較し難解である。
そしてそのことが、これまでの日本の文化や産業を海外から
保護するための大きな要因となってきた。
しかし、そのことが今後もたらすマイナス面もいくつかあると
指摘する。
ひとつは、グローバル化された存在である情報の多くは、
世界の主要言語たる英語で流通されているため、
アクセスに苦労するであろうということ。
もうひとつは、言語の壁によって外国人とともに
働く機会を少なくしていることとしている。
労働環境と人口構成の変化等今後の日本の状況を考えると
大きな問題になるんでしょう。
≪ママドラ「主婦が使えるドラッカーのマネジメント論」≫
http://www1a.biglobe.ne.jp/llc-intact/access1int.html
≪LLc.Intact≫
http://www.llc-intact.jp
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