■高い基準を設定しない者■~有害なマネジャー~
マネジャーに不適格な真摯さの欠如、その5点目
◆自らの仕事に高い基準を設定しないこと
ドラッカーは、自らの仕事に高い基準を設定しない者も
マネジャーに任命してはならないとする。
部下やメンバーが、組織全体として目標に向かい
成果を生み出す積極的な活動を行うようにすることは
マネジャーの重要な責任である。
その活動は、部下やメンバーにとって困難なチャレンジである。
そのためには、マネジャー自身がそれを超えるような姿勢を示す
必要がある。
マネジャーの基準が低ければ、部下はそれを下回った基準しか持たない。
そうしないと、部下はマネジャーをなめる。
マネジメントや仕事そのものをなめることとなる。
”組織にとってもっとも重要な資源である人間を破壊する。
組織の精神を損ない、業績を低下させる。”
マネジャーは、単なる仲良しクラブの部長や、
部下に好かれればいい上司などではなく、組織全体を
プロフェショナルとして作り上げていくリーダでなければならない。
「自らの仕事に高い基準を設定しない者も
マネジャーに任命してはならない。
そのようなものをマネジャーにすることは、
やがてマネジメントと仕事に対するあなどりを生む。」
~P.F.ドラッカー「マネジメント」
(第5章 マネジャー 26 組織の精神)
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