■適切なことを成し遂げる能力■~効率ではなく成果~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
知識労働者とは、組織に属する従業員というよりも自営業者に近く、
組織間の移動も、組織内の移動もできる。
武器は本人の頭の中にしかない知識である。
彼らは自らの知識、能力、評価、地位を、
仕事そのものと同じように重視すると共に、
報酬についても自らの規準をベースに要求する。
しかし、何よりも自立、裁量、敬意を要求し、
階層よりも能力を重視する。
この知識労働者には肉体労働者とは異なるマネジメント、
つまり、肉体労働者には効率を、知識労働者には
成果を主体としたマネジメントが必要となる。
したがって、知識労働者は、
適切な成果を生み出すことができる仕事を
自ら決めることができなければならない。
「肉体労働では、重要なのは効率、
すなわち物ごとを適切に成し遂げる能力である。
それに対して知識労働では、重要なのは成果、
すなわち適切なことを成し遂げる能力である。」
~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』
(第5章 企業は人である)
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