■自立性だけでは不十分■~エンパワーメントはできない。~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
人に力を発揮させるための手立て
その②
【従業員に自立性をもたせ、かつ支援しているか?】
ドラッカーは、たとえ仕事ぶりが
満足すべきものでなくとも、
法や倫理に反しないかぎり、
仕事は任せたままにして
おかなければならないとした。
しかし従業員にそのような裁量権を持たすことに、
多くのマネジメントが抵抗を覚える。
その多くのマネジメント達は、
正しい仕事の方法があると思っているが、
そのようなものはない。
知識労働者には目標を明らかにし、方向づけをする必要がある。
そのためには、自立性と共に、責任をもたせなければならない。
しかしこの責任を持たせることは、
はやりの”エンパワーメント(権限委譲による能力発揮)”ではないという。
ドラッカーは、このはやり言葉としての”エンパワーメント”が大嫌いだった。
「人をエンパワーメントすることなどできない。
できることといえば、全体への貢献において
自らを評価する助けをしてやることぐらいである。」
~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』
(第5章 企業は人である)
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