■前例のないこと■~競争ではなくコラボレーション~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
医療研究NPOミエリン・リペア財団は、
自分たちのフロントルームは、大学の学術研究と、
学界、民間企業のコラボレーションと定義し、
コラボレーションとは、資金獲得等の研究環境整備を意味した。
しかしミッションは、ミエリン修復研究でありそれこそが存在理由なので、
それらの活動は、財団にとってはバックルームとして位置づけるべき仕事だった。
最高の研究チームを作り上げミッションを達成しなければならない。
そしてそのために、専門家たちに、
前例のない次の条件を示して頼んで回った。
・コラボレーションで研究する。
・期限を切って成果をあげる。
・患者のために働く。
・総意による決定に従う。
・民間企業とも協力する。
40代後半から50代前半の五人の優秀な専門家が同意した。
かれらはいずれもすでに学界での地位は確立しており、
いまさら手柄を立てる必要はなかった。
彼らはこの研究モデルが、
何か新しい成果をもたらすことを期待し承諾したのだ。
「優れた研究者たちと、
競争ではなくコラボレーションする機会がもてる。
重要な研究のための新しい研究モデルを
確立できるかもしれない。
MS患者に貢献できるかもしれない。」
~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』
(第4章 コラボレーションが根本から発想を変える)
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