■廃棄の仕組みをつくる■~急速に陳腐化するということ~
おはようございます。 秋晴れの川崎の朝。 明日から10月、 「まだ三月ある」ではなく、 「あと三月しかない」なんでしょうか。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ ドラッカーは、イノベーションは、 「半分入っている」から「半分空である」への 認識変化の中から見出されるとした。 そして、最近におけるもっとも基本的な認識の変化 ともいうべきものは、政府の政策や機関もまた、 神ではなく人がつくったものであり、 いずれも急速に陳腐化するということが 認識されたことであると続ける。 アメリカでは最近、法律や政府機関を 一定期間後に廃止するという新しいメカニズム、 サンセット方式が導入され始めた。 しかし、客観的な評価基準や 廃棄方法が確立していないこと等のために いまだこの方式は十分機能するに至っていない。 ドラッカーは、このサンセット方式を 効果あるものとするための原理と方法の開発こそ、 重要な社会的イノベーションであるとする。 社会がそれを必要とする。 「しかるに今日、政治の世界だけは、 政府が行うものは人間社会の本質に 根ざすものであり、 したがって永遠であるとのむかしからの前提が 堅持されている。 その結果、政府が行う古くなったもの、 陳腐化したもの、もはや生産的でなくなったものを 切り捨てるためのメカニズムがない。」 ~『イノベーターの条件』 (Part1 5章 起業家社会の到来は何を意味するか)