■死がもたらす帰結への対処■~リスクを分散させる約束~

おはようございます。

夜明けにはまだ1時間ほど、
夜の長い季節です。
未明、一層冷え込みを感じます。


暖かくしてお出かけください。

今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


19世紀の人間の手による大惨事について、
人々はその事実を大惨事だと解釈することを
拒否し回避した。


ドラッカーは、かれらがその悲劇の回避に
成功したとは言っても、
回避できない事実がひとつ残されている、
とする。


それは時代を超えて存在し続ける
”死”という事実で、
それは、個別具体的な事実でありまた、
個人的に起こる事実である、
と続ける。


19世紀には、死を個別及び
質的な側面から解明するために
死を、数量として計測し、
統計的に予測できる数値の上での出来事にした。


つまり、死がもたらすさまざまな帰結を
総合的に整理することによって、
死というものを解釈しようとしたもので、
これが、生命保険の意味であり、
死がもたらす帰結に対処する約束だとした。


「生命保険はおそらく、

  19世紀の形而上学を代表する

  仕組みの最右翼でしょう。

  なぜかと言えば、”リスクを分散させる”約束が、

  死というものを、人生の終わりではなく、

  人生におけるひとつの出来事と

 考えようとする試みの本質を

 最も明確に教えてくれているからです。」

~P.F.ドラッカー
「ドラッカーの講義(1943-1989) ~マネジメント・経済・未来について話そう~」
(1940年代)






















































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