■定年が六五歳になった経緯■~神のご託宣でないこと~

おはようございます。

どんより梅雨空の川崎の朝です。

午後には、雷雨のところも、
お気を付け下さい。

火曜日、今日も一日よろしくお願いします。

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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬


ドラッカーは、現在のアメリカで、
最も急速に拡大している年齢層は、
六五歳以上の人たちだとする。


そして、その理由として、
この年齢に到達する人がたくさんいる、
ということは当たり前だが、
理由はもうひとつあると続ける。


それは、その年齢になってからも元気に
生活している人がたくさんいる、
ということで、退職年齢はなぜ六五歳なのか、
と疑問も多いかもしれないが、
これが神のご託宣でないことは
明らかだとする。

一九一九年に、定年を六五歳と決めたが、
その経緯は次のとおり。




「この年に初めて大規模な

 年金基金が制度化されたのですが、

 鉄道労働組合は年金の支払いに

 あまり積極的ではなかったため、

 保険計理士に

 「定年を何歳に設定すれば年金を支払わなくてすむか」

 と聞きました。

 彼らは計算をした結論として、

 六五歳と答えました。

 これが、定年が六五歳になった経緯です。」


~P.F.ドラッカー
「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」
(1970年代"環境にまつわる政治学・経済学")




































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