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■価値観も機能によって決まる。■~社会にとって不可欠の貢献~

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おはようございます。 昨日は、奥日光で、清々しい朝を迎えました。 今朝の川崎の朝もいくらか涼しく感じます。 昨日から四国、九州の豪雨、 高知市では全域33万人に避難勧告、 前代未聞の出来事だ。 高知の知り合いの店も臨時休店が相次いだ。 今日も厳重注意のことです、 気を付けてください! ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 日本の企業も、アメリカの企業も、 ドイツやイギリスの企業も同じように機能している。 病院施設を見れば、どの国であろうと、 病院であることが分かる。 学校、研究所、美術館、オペラハウス、 天文台、大農場についても同様である。 組織が機能するには、 他の同類の組織と同じように組織され、 マネジメントされなければならない。 そして、組織の価値観も、組織の機能によって決まる。 病院にとっては医療が最高の価値である。 学校にとっては、生徒が学習することが 最高の価値である。 企業にとっては、財やサービスの生産と 供給が最高の価値である。 したがって、組織は常にコミュニティを超越する。 「組織が最高の仕事をするためには、  そこに働く者が、自らの組織の行っていることが  社会にとって不可欠の貢献であることを  信念としていなければならない。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (第2章 新しい社会の主役は誰か)

■組織の破壊的な側面■~組織はコミュニティを超越する。~

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おはようございます。 奥日光で、清々しい朝を迎えました。 都会の猛暑を離れ、心身ともにリフレッシュ。 たまにはいいですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ あらゆる組織が、いくら地域のコミュニティから必要とされていても、 人口構造や技術、知識の変化によって 成果をあげるための条件に対応できなければ、 自らを陳腐化できなければならない。 これらの変化は、コミュニティにとって すべてが理不尽であり、不安定要因である。 組織は、コミュニティに根づかなければならないが、 コミュニティの一部になり切ることはできない。 ”組織はコミュニティを超越する。” 組織はコミュニティの中で機能を果たすが、 組織を規定するものは、組織の機能そのものである。 「組織に働く者は、コミュニティに生活し、コミュニティの言葉を話す。  コミュニティの学校に子供を行かせ、投票し、税金を納める。  コミュニティを自らのものとする。  しかしそれにもかかわらず、組織自体はコミュニティに  埋没することを許されない。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (第2章 新しい社会の主役は誰か)

■迅速な意思決定に必要なもの■~高度な分権化を必要とする~

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おはようございます。 今日は、社内旅行で日光白根山登山。 絶好の行楽日和、都会の暑さを離れ 一服してきます。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 組織が、意思決定を迅速に行うためには、 変化への対応が必要である。 そのためには高度な分権化が必要である。 しかも、この意思決定は、成果と市場、技術、 社会、環境、人口構造、知識の変化等に 密着して行わなければならない。 こうして、組織は、 ”コミュニティを動揺させ、解体し、不安定化”させていく。 「組織自身も、自らの利用する技能や専門知識を変えていく。 技術系の大学は、物理学を教える体制になっているにもかかわらず、  遺伝子工学を教えなければならない。  企業は、地域社会がその雇用を依存しているにもかかわらず、  工場の閉鎖を必要とするようになる。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (第2章 新しい社会の主役は誰か)

■新しいものの創造■~三つの体系的な活動~

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おはようございます。 今日も青空の川崎の朝です。 沖縄、九州地方は台風の影響をお気を付けください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 組織は新しいものの創造のために、 三つの体系的な活動に取り組む必要がある。 その1:製品やサービスを改良し、 数年後に新しい製品にすることを目的に、 絶えざるカイゼンを行う。 その2:すでに成功しているものについて、 さらに新しい応用法を開発する。 その3:イノベーションの方法を学び、 体系的なプロセスとして組織化する。 そして、三つの活動の後は、 再び体系的廃棄の段階に戻り、 新しいプロセスを最初から始める必要がある。 ドラッカーは、これに取り組まないかぎり、 組織は急速に成果をあげる能力を失うと共に、 高度の知識労働者を惹きつけ、 とどめる魅力を失っていくとする。 「これら三つの活動の後は、  再び体系的廃棄の段階に戻り、  新しいプロセスを最初から始める必要がある。  そうしないかぎり、組織は急速に陳腐化し、  成果をあげる能力を失い、  同時に、その頼りとすべき高度の知識労働者を  惹きつけ、とどめる魅力を失っていく。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (第2章 新しい社会の主役は誰か)

■変化のための仕組みをもつ■~知識のダイナミクス~

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おはようございます。 さわやかな青空が広がる川崎の朝です。 豪栄道が大関昇進、口上は「これからも大和魂貫く」。 ”大和魂”に我慢強さと潔さを込めたとのこと。 絶えて久しい日本人横綱を目指してほしい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 組織活動は、組織の強みを活かすために、 変化の仕組みを必要とする。   数年ごとに、あらゆるプロセス、 製品、手続き、方針について、 「もしこれを行っていなかったとして、今、これを始めるか」 を問わなければならない。 そして、答えがノーであれば、 「それでは今、何を行うべきか」を問わなければならない。 ドラッカーはさらに、組織は、 成功してきた製品、方針、行動について、 その延命を図るのではなく、 計画的な廃棄を行わなければならないとする。 「知識のダイナミクスは、組織に対し、   一つのことを要求する。  すなわち、あらゆる組織が、   変化のためのマネジメントを   自らの構造に組み込むことを要求する。  これは、あらゆる組織が、   自らが行っていることのすべてを  体系的に廃棄できなければならないことを意味する。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (第2章 新しい社会の主役は誰か)

■社会的なイノベーション■~体系的な学習を要求する。~

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おはようございます。 青空の広がる川崎の朝。 このところ、湿気が少なく 寝やすい夜が続いている。 しかし、昼間の暑さはひどい、 水分補給に気を付けましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ グーテンベルが作った印刷技術も、蒸気機関を印刷機に 利用するまでの400年間、 印刷技術そのものには実質上大きな変化はなかった。 新しい知識を生みだすものは、 科学や技術に限らず、 社会的なイノベーションのほうが 大きな役割を果たすことが多い。 そして、さらに、この40年間における最大の変化は、 技術的あるいは社会的なイノベーションが、 人に教え学ぶことのできる体系になったことだった。 この変化はこれからの50年間で、 300年前の印刷革命を上回る変化を遂げる。 知識社会が、知識労働者に対し、体系的な学習を 一生のプロセスにすることを要求するからである。 さらには、学習についての新理論が明らかになるからである。 「新しい知識を生み、古い知識を陳腐化させるものは、  科学や技術とは限らない。  社会的なイノベーションも同じように  重要な役割を果たす。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (第2章 新しい社会の主役は誰か)

■イノベーションは創造的破壊■~組織は不安定要因である。~

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おはようございます。 今日も快晴の朝、朝の涼しさは気持ちがいい。 しかし、日中は酷暑、ウナギでも食べて乗り切りましょう。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬ 社会、コミュニティ、家族は、 安定を求め、変化を嫌う。 これらは安定要因である。 一方、組織は、イノベーションのために、 絶えざる変化を求めて組織されなければならない。 つまり、安定要因に対する不安定要因である。 またイノベーションを行う、 組織の機能とは、 ”知識の適用”である。 そして、この知識が持つ特質は、 それが急速に変化し、 今日の当然が明日の不条理となるところにある。 ドラッカーは、新しい組織社会では、 知識を有するあらゆる者が、 4,5年おきに新しい知識を 仕入れなければならないとする。 なぜなら、その知識に対して 最大の影響を与える変化は、 その知識の領域の外で 起こるようになっているからだ。 それができなければ時代遅れとなる。 「組織は、製品、サーービス、プロセス、  技能、人間関係、社会関係、  さらには組織自らについてさえ、  確立されたもの、習慣化されたもの、  馴染みのもの、心地よいものを  体系的に廃棄する仕組みをもたなければならない。」 ~『プロフェッショナルの条件』   (第2章 新しい社会の主役は誰か)