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■成果と責任を組み込むこと■~言葉の遊びではない。~

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おはようございます。 薄明りの射す川崎の朝です。 段々晴れて、陽射しの心地良い 休日になりそうです。 お楽しみください。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 「人こそ最大の資産である」という。 しかし、あらゆる資源のうち 人がもっとも活用されず、 問題、雑事、費用、脅威として扱われている。 では、人を生かすべきものとして扱い、 その適材適所を図るためには何が必要なのか? ドラッカーは、そのために実行すべきことを示す。 ●仕事と職場に対して、成果と責任を組み込むこと ●共に働く人たちを生かすべきものとして捉えること ●強みが成果に結びつくよう人を配置すること これらのことは、退屈な仕事や 人を面白く楽しいものにはしないし、 組織の緊張をなくしたり、 権力や金に関わる問題を解決することは できないかもしれない。 だが、信頼と成果をもたらす。 「言葉の遊びではない。  厳しく難しい。  ユートピアをつくりはしない。  だが、それは組織を業績に向かわせる。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■人こそ最大の資産■~問題、雑事、費用、脅威~

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おはようございます。 今日は3月11日、東日本大震災から6年、 犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。 被災者の方々、ご遺族の気持ちは 何年経とうと変わるものではなく、 福島原発も永久の傷を残したままだ。 あらためて、この事実を心に刻みつける一日にしたい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 「人こそ最大の資産である」という。 そしてまた「組織の違いは人の働きだけである」 ともいう。 しかし、あらゆる資源のうち人は、 問題、雑事、費用、脅威として扱われ、 もっとも活用されていない。 このような認識のもと、 人を資産として財務諸表に計上すべきであるとの 提案がある。 資産とはその性格上、処分することが可能であり、 清算するとき価値を持つものであるため、 人を資産として記帳することはやさしくない。 「人は、企業の所有物ではない。  売れないものは資産ではない。  訓練による利益の測定方法など、  実務上の問題もある。  しかしそれでも、  この提案には見るべきものがある。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■人は弱い。悲しいほどに弱い。■~強みのゆえに雇われる~

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おはようございます。 川崎の朝、青空が広がっています。 今日は一日概ね晴れ、週末も好天の様ですね。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 マネジメントが持つものは、 責任を果たすための権限であり、 そこに必要なことは”分権化”である、 とした。 しかしトップマネジメントは分権化に抵抗した。 その理由は「高度な要求への恐れ」である。 働く者や職場コミュニティに関する責任を 与えられた者がマネジメントに対して 一切の失敗や停滞を許さないというような、 高度で完全な要求をすることを恐れたのだ。 しかし、彼らは、上司も 人間であることを知った上で、 マネジメントが報酬にふさわしい仕事を することを要求するのだ。 マネジメントの仕事は、 人の強みを発揮させることであるが、 人はそもそも弱く、感情や、価値観など もろもろの事柄に流される。 しかし人は、悲しさや退屈さや生活の必要性など “弱み”を理由にして雇われるのではなく、 持っている強みや能力のゆえに雇われる。 組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、 人の弱みを中和することにある。 「人は弱い。  悲しいほどに弱い。  問題を起こす。  手続きや雑事を必要とする。  人とは、費用であり、脅威である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■権限と権力とは異なる。■~誤解と恐れ~

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おはようございます。 青空が広がる川崎の朝です。 昨日は寒い一日でしたが、 今日は多少緩み、週末は春の気温になりそうです。 花粉がすごそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ 働く者は仕事に責任を持つことにより、 働きがいを得ることができる。 一方マネジメントは、 働く者に成果をあげさせることが責任である。 しかし、ドラッカーは、 マネジメントは、この責任に関しての課題を 直視することがないと指摘する。 そこには、「権限と権力の混同」と 「高度の要求への恐れ」という 2つの原因がある。 「権限と権力の混同」とはなにか。 マネジメントは、働く人たちからの 責任を持ちたいとの要求に対して、 それがマネジメント自身の権限を奪われると 誤解し抵抗感を持つのである。 この誤解に対して必要なことは、 ”分権化”である。 権限を分けることにより、 働く者に主体的に成果を あげさせることが可能となり、 トップマネジメントは 本来の仕事に専念でき、 責任を果たし、自らの成果を より多くあげることができるようになる。 「権限と権力とは異なる。  マネジメントはもともと権力を持たない。  責任を持つだけである。  その責任を果たすために権限を必要とし、  現実に権限を持つ。  それ以上の何ものも持たない。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■人は最大の資産である■~なぜ成功例に学ばないのか~

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おはようございます。 快晴の川崎の朝、冷え込んでいます。 今日は一日冷えそうです、 防寒をしかっりと。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 これまでに述べたことは 長い間知られてきた、 とする。 いくつかの企業が、 たとえ組織的にではなくとも、 このことに取り組み、 成果をあげ、組織の体質を強化し、 繁栄をもたらしてきた。 そして、マネジメントも強化されてきた。 「事実、これらのことを知ったマネジメントは、  すべて同意の相槌を打ってきた。  しかるに、実際に行動に移したマネジメントは   それほど多くない。   それでは、ツァイスやIBMから学ばないのはなぜか。   なぜ学びたがらないのか。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 14 人は最大の資産である」

■仕事と収入の保証■~社会の一員にする仕組み~

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おはようございます。 未明の川崎、昨日は雨の一日、 今日は晴れ、冬に舞い戻り 寒い一日になりそうです。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、働く者が 責任の重荷を負うためには、 仕事と収入の保証が なければならないとする。 働く者は、仕事と収入を 失う恐れがあるなかで、 仕事や集団、成果に 責任を持つことはできない。 かつて、技術の革新は 働く人から仕事を奪うとの怖れから、 イノベーションや生産性に対する 抵抗があった。 だがそれらの抵抗は、 人間の本性ではなく、 仕事と収入の保証が 与えられているところでは 抵抗は見られない。 必要なのは、責任を持たせるための 保証である。 雇用契約を結び、給与の支払いを いかに約束しても 実際に仕事を与えることが必要なのだ。 「給与を払い続けても、   現実に仕事を与えなくては   失業と同じ不安を与える。  必要なのは収入の保証だけではない。  積極的かつ体系的に仕事を与える仕組み、  すなわち働く者を   社会の生産的な一員にする仕組みである。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 13 責任と保障」

■誰もがマネジメントである■~「仲間のマネジャー諸君」~

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おはようございます。 未明の川崎、今日の東京地方は 雨の寒い一日になりそうです。 雨具と防寒にお気を付け下さい。 ---------------------- ∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ ドラッカーは、 ”働く者”と”働くこと”の マネジメントについての答えは、 そのすべてが明らかにはなっていない、 とする。 組織社会となり、ほとんどの人が 組織に雇われて働き、 労働力の多くが高学歴を持つようになった。 そこで人を動かすためには ”アメとムチ”は無効となった。 そして、働く者と働くことの マネジメントについて、何が問題で、 どのようなアプローチが 有効かについて明らかにした。 さらに、実現困難かもしれないが 目指すべき目標も分っている。 ドラッカーは、その目標を 実現するための課題は、 誰もが自らをマネジメントの一員と見なす 組織をつくりあげることとする。 「誰もまだ、働く者に対して、  「仲間のマネジャー諸君」とは呼びかけていない。  そのようなことは今後もないかもしれない。  しかし、それこそが目標である。」 ~「マネジメント【エッセンシャル版】」-第3章 仕事と人間 13 責任と保障」