■不祥事もCEOの責任■~「知らなかった」とはいえない。~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
ドラッカーはCEOがすべてを決めるとした。
そして、倫理的な基準もCEO次第であるとする。
利益があがることは、CEOの手柄であるかもしれない、
しかし、悪いこともCEOの責任である。
そのときCEOは「知らなかった」とはいえない。
ドラッカーは、無能な経営者への過度の報酬に警告を発し、
”何千人もの人を解雇しつつ巨額の報酬を懐に入れることは、
倫理的にも社会的にも許されることではない”と声を荒げた。
そして、CEOが利益に目がくらむと、
株価に気をとられ、ミッションを忘れる。
また、企業とはコミュニティであり、
利益を得るための道具ではないとした。
ドラッカーは、CEOにも失敗もあれば嘘もあるだろうが
最も悪いのは、「何があったか知らなかった。だから罪はない」
という弁解で、
これこそが最大の罪であるとした。
「企業には責任者がいなければならない。
すべてを知り、起こることに責任をもつ者が
いなければならない。それがCEOである。」
~『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』
(第7章 21世紀の経営における最大の問題)
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