■先見と独創ではなく、抑止と調整■~二つの政策案~

おはようございます。
薄い雲がかかる川崎の朝。

寒い一日になりそうです。


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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


イギリスの内閣は、
野党のために政策案を
準備することを期待された。

その結果イギリスでは、一つの問題について、
同一の基本理念に立つ二つの政策案が
常に自動的に準備されることになった。

官僚機構は、官僚の身分の終身性、
議会と内閣からの独立、
事実上の省庁の長としての
事務次官の存在のゆえに、
議会と内閣をコントロールし、
チェックする機関となった。

他方、議会と内閣がもつ予算決定権は、
官僚機構における各部門の活動に
枠をはめることにより、
官僚機構をチェックし、制限を加えた。

官僚機構が果たすべき政治的機能は、
準司法的権力としての調整役である。

判事の役割は、先見と独創ではなく、
抑止と調整にある。



「先見性や独創性、

 リーダーシップやビジョンは、

 議会と内閣の役割である。

 官僚機構の役割は、

 議会や内閣が政治の継続性に関わる

 基本原則に反することのないよう、

 チェックすることである。」


~『イノベーターの条件』
(Part3 模索する政治  2章 改革の原理としての正統保守主義)










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