■もっとも適切な実行者■~政府の役割の変化~

おはようございます。

寒く明るい川崎の朝ですが、
日中は相当暖かくなりそうですね。

しかし、西日本では、
寒波断水が復旧していない。
気をつけて下さい。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

ドラッカーは、かつての福社政策のなかでは、
第二次大戦直後のアメリカの
復員兵援護法がもっとも成功したとする。

この法律は、復員兵に
高等教育を受ける道を与えたが、
政府は、行くべき大学を指定せず、
自ら大学を運営しようともしなかった。

一種の奨学金を与えたにすぎなかった。
何を学ぶかは復員兵自身が決めた。
学生の受け入れを強要された大学もなかった。

これに対し、政府の役割を
単なる支給者以上のものにした最初の社会政策が、
イギリスの国民健康保険制度だった。

これが、社会的な領域における
政府の役割の変化の第一歩となった。

 それどころか、民間の活動のほうが
疑わしく見られるようになった。
リベラルの理性主義は、
社会的な領域における民間の活動を
反動的ないしは差別的とした。


「政府は、支給者、保険者、規則制定者、

 促進者ではなくなり、自ら経営者となり、

 実行者、管理者となった。

 こうして1960年ころには、あらゆる国において、

 あらゆる社会的な問題について、

 政府こそがもっとも適切な実行者ということになった。」


~『イノベーターの条件』
(Part3 模索する政治 5章 国民国家から大国家「メガステイト」へ)



















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