■ルーズヴェルトの政治■~「利害による連合」の再建~

おはようございます。

予報通りの寒く快晴の空が広がる川崎の朝です。

行楽日和、三連休をお楽しみ下さい。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬



アメリカにおいて40年後、
民主党のルーズヴェルトが
「利害による連合」を再建した。
この1932年の選挙は、
ルーズヴェルトの勝利ではなく、
共和党候補のハーバート・フーヴァの自滅だった。

しかし、ルーズヴェルトが
民主党の大統領候補指名争いにおいて、
アル・スミスに勝ったのは、
アメリカの政治をヨーロッパ流の
イデオロギーの争いに変えようとしたスミスの政策を、
断固否定したからだった。

ルーズヴェルトは、政府に対し、
社会に生命力を与える革新的
かつダイナミックな存在としての役割を与えた。

政府は、農家、労働組合、経済界という
三者の力を均衡させ、
三者のいずれかが他の二者によって
抑圧され搾取されることのないよう、
あるいは三者のいずれかが
他の二者を支配することのないよう、
自ら調整機能を果たすことになった。


「ルーズヴェルトのもとで、

 政府は統合と均衡の二つの役割を担った。

 事実、政府の存在が社会的な均衡を

 維持することになった。

 ルーズヅェルトの経済政策そのものは、

 ことごとく失敗だった。

 だが、政治的、社会的には、

 アメリカの歴史において

 もっとも輝かしい成功を収めた。」


~『イノベーターの条件』
(Part3 模索する政治 4章「利害による連合」の終わり)

















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