■川下や川上への統合■~硬直性という代償が伴う。~

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おはようございます。
未明の川崎の朝、5度を上回る気温で、寒さはそこそこですが、
暗さが寒さを誘います。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


多角化と集中化のバランスは、知識や企業の持つ卓越性に
変化があった際にも再検討しなければならない。

この際、その手段として統合が行われる。
統合には大きく分けて2種類ある。

川下統合と川上統合で、原材料、製品、流通、市場、顧客等の
バリューチェーンを川に例え、上流から下流に向くことを川下統合、
逆を川上統合と呼ぶ。

●川下統合
事業の範囲を市場に向けて伸ばすことで、多角化を意味する。
 【CASE】自動車会社が販売店を吸収することや、
     食品メーカーがレストランや小売業を展開することなど。

●川上統合
市場から生産、あるいは生産から原材料への統合で、専門化を意味する。
 【CASE】自動車会社が製造部品メーカーを吸収することや、
     食品メーカーが自家農園を運営することなど。

ドラッカーは、これらの統合のリスクも大きいので、
大きな成果をもたらすものでなければならないとする。



「二足す二は、少なくとも五にならなければならない。

 そして、市場や知識、製品やプロセスにおける変化によってもたらされるリスクは、

 事業にとって負えるリスクでなければならない。」

~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第13章 事業戦略と経営計画)






   

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