■真に力のある管理手段■~人によって実現される。~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
業績をあげるための三つの能力
その③一人ひとりの人間の職務と組織の精神の中心に、業績を据える。
ドラッカーは、職務の重点を貢献と業績に置かなければならないとした。
そして、組織において”真に力のある唯一の管理の手段”は、
人事の意思決定、特に昇進の決定であるとする。
重要なことは、組織の一人ひとりに経済的な業績への意欲を浸透させることで、
そのためには鼓舞が必要である。
なので、最も重要な地位への人事配置は、次の点を重視する必要がある。
●企業の目標と成果に関する貢献実績
●経済的な課題についての貢献実績
●一つの技能や技術ではなく企業全体のために働く意欲
この章の最後にドラッカーは次の言葉を投げる。
”計画を立て、詳細を定め、具体化を図り、成果をあげるのは、一人ひとりの経営幹部である。
経済的な成果は、景気のよしあしによってもたらされるのではない。人によって実現されるのである。”
「多様な人から成る組織の中に、
事業において業績をあげることを浸透させることは容易ではない。
だがそれは欠くべからざることである。
業績をあげるための万能の方策はない。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第14章 業績をあげる)
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