■組織で働いているという現実■~たがいに利用する能力~
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
組織に働く者を取り巻く4つの現実。
その3
組織で働いているという現実がある。
何を意味するのか。
組織は一人ひとりの人間の強みを
発揮させるための仕組みであり、
一人の知識を、ほかの人間の資源や動機や
ビジョンとして使う仕組みでもある。
つまり、一人の人間の貢献を
他の者が利用してくれるときにのみ、
成果をあげることができるということである。
知識労働者は、知識労働者であるがゆえに、
それぞれの技能や、関心が違う。
財務会計、リスク管理、ネットワーク技術、
組織マネジメント、経営戦略など
それぞれが様々な関心をもつ。
したがって、いずれもが、
たがいににそれぞれが生み出すものを
利用する能力がなければならない。
「通常、成果をあげるうえでもっとも重要な人間は、
直接の部下ではない。
他の分野の人、組織図の上では横の関係にある人である。
あるいは上司である。
それらの人と関わりをもち、
自らの貢献を利用してもらい、
成果に結びつくようにしなければ、
いかなる成果もあげられない。」
~『プロフェッショナルの条件』
(Part2 働くことの意味が変わった 2章 なぜ成果があがらないのか)
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