■戦争は労働運動の敵なのか■~労働者の義務を重視~
おはようございます。
薄っすらと明るくなり始めた高知の朝です。
今日はおおむね曇り、
湿気充満の蒸し暑い一日になりそうです。
木曜日、今日も一日よろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーはルイスに、
20世紀に入ってからの戦争においては、
労働組合や組合指導者は、
地位と名誉を得てきたように見えるが、
どうして戦争は労働運動の敵なのか、
と問うた。
すると彼は、
違う、堕落していったに過ぎず、
組合のリーダーは偉そうになり、
事務所をもって、
政府からあれやこれやの肩書をもらい、
愛国心と国家団結のためと称して、
組合員を売ったんだ、
と答えた。
そして、
アメリカでは、国際主義とは、
貧しい人たちから金と食物を取り上げ、
非生産的な兵器と弾薬の生産に
注ぎ込むことでしかなく、
労働者の権利ではなく義務を重視する、
と言ったこともあった。
さらにルイスは次の通り続けた。
「利益の増大、
賃金の引き下げ、
労働時間の延長をはかる。
世論は国益の名の下に、
経営者に好き勝手をさせ、
労働者に犠牲を強いる。
アメリカの緑なす大地に楽園を築くことを諦め、
政治家と軍人をふんぞり返らせる」
(3 アメリカの日々 15章お人好しの時代のアメリカ)
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