■流通のアンバランス■~成長のための機会~
おはようございます。
朝が、遅く、寒くなりましたね。
昨日は東京で木枯らし一号、
今日も一日冬の気温らしいです、
暖かくしてお出かけ下さい。
----------------------
∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬
アンバランスのケース
その2
●流通のアンバランス
ドラッカーは、生産的活動のアンバランスは、
一企業の事業範囲や企業経理の中だけではなく、
社会全体の経済の仕組みの中、つまり、
企業の外部のプロセスにも存在するとする。
【CASE】
大衆消費財メーカーは多数の中小小売店をチャネルを持つ。
しかし、その対応には不経済な流通コストが発生する。
逆に少数の大規模店舗向けのコストは経済的である。
ここに大きなアンバランスが存在する。
店舗数としては少数だが、売上は多くを占める大規模店舗のコストより、
店舗数多数だが、売上は少ない中小小売店の流通コストの方が大きい。
そして、消費者は回転率の低い小売店から、回転率の高い大規模店舗に移行している。
このアンバランスは、流通チャネルを大規模店舗に代えることにより改善される。
しかし、多くのメーカーは”昨日のチャネル”に目を向け、
この市場の変化には目を向けることが少ない。
「資源のアンバランスは事業の法的主体の範囲内だけの問題ではない。
生産的活動のアンバランスは、事業の法的、経理的範囲を超えた
経済的なプロセス全体の中にも存在する。」
~P.F.ドラッカー「創造する経営者」(第10章 事業機会の発見)
コメント