■実存のもう一方の極■~帰結するところは絶望~

おはようございます。

どんよりと雲が浮かぶ川崎の朝です。

今日は本格的な雨、
大きめの傘が必要です。


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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬



さらに19世紀は、
死後の生活を制御する試みとして、
霊は死後も生きているとする
心霊主義まで発明した。

だが、それでも死は存在する。

社会は死をタブーとして、
それについて語ることを
不作法とすることはできる。

衛生的な火葬をもって土葬に代え、
墓掘人を葬儀社と呼ぶこともできる。

死が存在するかぎり、
人間は社会と時間の外側、
すなわち自らの実存のもう一方の極に
居続けざるをえない。


「死が存在するかぎり、

 生命に関わる楽観論、

  すなわち時間によって

 永遠に到達することができ、

 個々の人間は社会において

 自己を実現できるとする教義も、

 その帰結するところはただ一つしかない。

 すなわち絶望である。」


~『イノベーターの条件』
(付章 もう一人のキルケゴールー人間の実存はいかにして可能か)







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