■19世紀のヒューマニズム■~禁欲的な諦観だけ~

おはようございます。

雲の多い川崎の朝です。

九州地方は昨晩からの記録的な豪雨で、
被害が出ている。

特に熊本県では、土砂災害のおそれも、
十分にお気を付け下さい。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬


キルケゴール自身も、
本人が自覚していた以上に
19世紀のヒューマニズムに
惹きつけられていた。

悩み苦しみながらも、
ヘーゲルの影響から
逃れることはできなかった。

彼にとって、倫理の象徴たる
ソクラテスは最高の位置を占めていた。

しかしキルケゴールは、
倫理的な概念によって、
人生に高潔さ、勇気、信念を
与えることはできても、
生死に対しては
いかなる意味も与えられないことを
知っていた。





「倫理が与えることのできるのは、

 禁欲的な諦観だけである。

 彼は、そのような倫理的状況が、

 楽観主義よりもさらに

 大きな絶望をもたらすことを知った。

 彼は、その絶望を

 「個であろうとするがゆえの絶望」と呼んだ。」


~『イノベーターの条件』
(付章 もう一人のキルケゴールー人間の実存はいかにして可能か)









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