■劇薬を包む砂糖■~個であろうとするがゆえの絶望~


おはようございます。

どんよりと雲が浮かぶ川崎の朝です。
湿気が高いです、
折り畳み傘は必携です。

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∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬



キルケゴールは、
倫理が与えることのできるのは、
「個であろうとするがゆえの絶望」
と叫んだ。

しかも倫理は、一貫した高貴さを
もたらすどころか、
全体主義という劇薬を包む砂糖
となることもしばしばある。


「人間は隣人を幸福にするための

 倫理的行為によって

 自己実現を図ることができるとし、

 そのゆえ全体主義の現実が許されるとする。

 あるいはまた、倫理は、善意によって

 悪を絶滅し調和をもたらすことができる

 との感傷のままに終わる。」


~『イノベーターの条件』
(付章 もう一人のキルケゴールー人間の実存はいかにして可能か)









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