■フロイトは偉大な文筆家■~トーマス・マンよりも生き生きと~
おはようございます。
熱帯夜の明けた川崎の空、
朝焼けがほんのりと青空を染めています。
昨日は突然の雷雨に驚かされましたが、
今日も午後にはその危険性があります。
熱中症、感染症の上に雷雨、
十分な警戒をしましょう。
木曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
フロイトの精神分析は、
神経症の治療法としては、
ニュートンの物理法則、
カントの哲学、ゲーテの美学ほどにも
効果がないのではないか、
とした。
そして、
ウィーンの医学界は、
文学論としての価値は別として、
神経症の治療法としての
精神分析の価値は
認めることができなかったのである、
と続ける。
ドラッカーは、フロイトは、
精神分析が科学として認められず、
文学論扱いされていることに深く傷ついたが、
精神分析の科学性の如何に関わらず、
フロイト自身が偉大な文筆家だったことに
疑問はなかった、
とする。
「二○世紀最高のドイツ語だった。
他の言語への翻訳が不可能なほどに
明快、簡潔、精密だった。
彼のカルテは、
二段落の文章で、
トーマス・マンよりも生き生きと
人物を描写していた。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)
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