■フロイト自身の貧困恐怖症■~金銭への無関心を装う~
おはようございます。
曇り空の川崎の朝、
30度には達していないようで、
涼しく感じます。
日中は猛暑で、
にわか雨の予報も出てます。
水分補給と雨具をお忘れなく。
火曜日、今日も一日健やかに
お過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
あの頃ウィーンの中流階級には、
貧困恐怖症が溢れていた、
とした。
そして、貧困恐怖症とは、
金銭への無関心を装いつつ、
ついつい金銭を気にし、
金銭を話題にするという
神経症だった、と続ける。
ドラッカーは、
明らかに、フロイト自身が
この貧困恐怖症にかかっており、
それはパリ留学中に
国許の許婚者に送った手紙から
読み取れたが、
この自らの貧困恐怖症を
彼は直視できなかった、
とする。
フロイトが、
医師としての収入の不足、
家計の苦しさ、
経済的な不安を
繰り返し訴えていたという事実が、
この貧困恐怖症の明白な症状だった。
「彼が、自分の患者の中に、
一人としてこの神経症を
見出さなかった原因もそこにあった。
彼にとっては、
そもそも貧困恐怖症なるものが
存在してはならなかった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)
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