■伝統的な価値観への挑戦■~職業の一つに貶めた~
おはようございます。
曇り空の隙間から、
薄く日が射し始めた川崎の朝です。
西日本がほぼ梅雨明け、
関東も一両日には明け、
コロナと熱中症の真夏に突入。
お互いに気を付けて乗り越えましょう。
健やかな土曜日をお過ごしください。
----------------------
∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
フロイト批判の原因は、
彼の医者としての反ユダヤ性にあった、
とした。
そして、
もちろん金儲けしか頭にない医師は、
ウィーンのユダヤ人にもいたが、
そのような医師でも、
何かのはずみで大学病院や
大病院の医局長に任命されるならば、
困窮者の無料診療を引き受けていた、
と続ける。
ドラッカーは、
あらゆる医師が、
医師の倫理として
困窮者への奉仕を行なっていたが、
フロイトはそのような考えそのものを
馬鹿にしていたのだ、
とする。
こうして彼はウィーンの医師の
伝統的な価値観に挑戦し、
医療を職業の一つに貶めたのだ。
「悪いことにウィーンの医師の中に、
フロイトが正しいのではないかと
考える者が出てきた。
少なくとも神経症の場合、
高額診療が効果をあげ、
無料診療が病状の悪化を招くことが
あったのである。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)
コメント