■自らのもつユダヤ的なもの■~正面から認めることの苦痛~
おはようございます。
まぶしい陽射し、
湿気が多く既に30度の川崎の朝です。
日中も猛暑、熱中症にお気を付けください。
土曜日、今日も一日健やかにお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
フロイトは、
自ら主宰する精神分析学会への
参加を希望した非ユダヤ人である
ウィーン大学付属神経科病院院長
ワグナー・ヤウレックと
その同僚を拒否した。
ところが、
これがフロイトの説明によると、
他ならぬこの二人が、
フロイトがユダヤ人であることを理由に
彼の功績を認めなかった
ということにされていた、
と続ける。
ドラッカーは、
彼がこのような
フロイト的錯誤を必要としたのは、
自らのもつあまりにユダヤ的なものを
正面から認めることが
苦痛だったからに他ならない、
とする。
「彼が、最後の大著『モーセと一神教』において、
モーセを非ユダヤ人たるエジプト人に仕立て上げた
遠因もここにあった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)
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