■治療効果の比較研究■~それぞれの効果を持つということ~
おはようございます。
曇り空、湿気も少なく
いくらか涼しく感じる川崎の朝です。
広島に続いて原爆投下された長崎、
あれから75年、
犠牲者への鎮魂と平和記念の一日。
日曜日、健やかな休日をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬ドラッカーは、
フロイトの精神分析による
治療効果に関しての問題は、
データがないことだけではなく、
フロイトを始めとする精神分析医たちが、
治療効果の問題を取り上げることを
拒否したことにあった、
とした。
こうして神経症のあらゆる治療法が、
同一の治療効果を持つか、
まったく効果を持たないかの、
いずれかであるということになった、
と続ける。
1910年頃には、
すでにフロイトの精神分析の流れを汲む
アルフレッド・アドラーや、
カール・ユングといった
いくつかのライバルが現れていた。
また、患者の生活と問題に
密着すべきことを説く
フロイトとは無縁の精神療法者、
今日の人間主義的心理学の先駆者である
ドイツのオスカー・コーンシュタムや、
ありとあらゆる種類の
信仰療法者のグループがあった、
とする。
「こうしてついに1920年頃、
精神療法の治療効果について
本格的な比較研究が行なわれた。
その結果明らかになったことが、
それぞれの精神療法が
それぞれの効果を持つということだった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)
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