■理性の彼岸の無意識の領域■~作り話の世界~
おはようございます。
薄明りの川崎の朝、
湿気が少ない
気持ちのいい風が吹いてます。
今日は30度前後、
いくらか過ごしやすい一日のなりそうです。
月曜日、今週もよろしくお願いします。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
フロイト自身が、
精神分析に対する
学界の疑念を共有していたが、
そのような疑念について
論ずるわけには
いかなかったのだろう、
とした。
なぜならば、
それを論ずることは、
彼の理論、
すなわち理性的科学的でありながらも、
理性の彼岸の
無意識の領域である夢と幻想の空間、
トーマス・マン言うところの文学、
つまり作り話の世界にまで
足を踏み込んだ理論の、
一切を否定することに
つながりかねないからだった、
と続ける。
そしてフロイトが、
精神分析の世界を開拓したのは、
啓蒙思想の理性主義が、
近代医学の発展に資しはしたものの、
人の心の中までには
踏み込めないでいることへの
問題意識によっていた、
とする。
「とはいえ、
彼は科学とその世界観を
捨てるまでのことはできなかった。
事実、彼は終生、精神分析が
科学であるとの姿勢を崩さなかった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)
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