■時代が求めるもの■~合理ならざるがゆえ~
おはようございます。
明るい陽射しの川崎の朝です。
昨夜はエアコンなし、
今朝も湿気はあるものの
暑さは一息な感じです。
でも日中は気温上昇、
水分補給にはご注意を。
休肝日明けの水曜日、
健やかな一日をお過ごし下さい。
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∬ちょこっと、ピータ.ドラッカー∬
ドラッカーは、
精神分析が人類社会に
大きなインパクトを与えたのも
理性的な科学と非理性的な心の動きを
一つの理論にまとめ上げようとしたためで、
まさにそれこそが、
時代の求めるものだった、
とする。
そして、西洋社会に重大なインパクトを与えた
マルクス、フロイト、ケインズの
三人の思想家いずれもが、
科学と魔術の統合、
論理と経験の体系化を目指し、
合理ならざるがゆえに我信ず
の境地にあるものだったことは
偶然ではない、
と続ける。
ドラッカーは、
フロイト自身、
自らの思想的基盤が
身動きの取れない
狭隘なものであることは
承知していた、
とする。
「一歩譲れば、民族の体験としての神話、
易経、呪術、魔法、巫女という
ユングの東洋神秘主義、
あるいはかつての弟子
オットー・ライヒのエネルギー集積器、
さらには、もう一人の元弟子
アルフレッド・アドラーの
コンプレックスの算術へと堕しかねなかった。」
~P.F.ドラッカー「ドラッカーわが軌跡」
(Ⅰ 失われた世界 4章フロイトの錯誤とその壮大な試み)
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